被後見人の方の休眠口座がありました
滋賀県長浜駅から南方へ徒歩約7分の所に事務所を構えております、司法書士塚田事務所。
書士は、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート滋賀支部に所属しております。
(なんだか長い名前の組織名称なので、単に”リーガル”と私は呼ばせていただいております・・・。)
成年後見制度ってどんな制度かと言いますと~
認知症,知的障害,精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は,
不動産や預貯金などの財産を管理したり,
身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約を結んだり,
遺産分割の協議をしたりする必要があっても,自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。
また,自分に不利益な契約であってもよく判断ができずに契約を結んでしまい,
悪徳商法の被害にあうおそれもあります。
このような判断能力の不十分な方々を保護し,支援するのが成年後見制度です。
(法務省ホームページより)
とあります。
先日より、私共が新しく担当させていただいております被後見人の方がお持ちの財産をお調べしていくと、
古い銀行通帳をいくつかお持ちでした。しかも今使われている銀行名ではなく、合併前の銀行名がいくつも・・・。
現役でお勤めしていたころ、いくつかの市にお住まいだったのですね。
平成に入って銀行同士の合併が相次いでいた頃、銀行同士の名前をくっつけた長い長い銀行名や
「もうどこの銀行かわからんやん!」と思わずツッコミたくなるような
平仮名だけのあっさりした銀行名などが溢れていましたね。
被後見人の方の通帳もそんな名前の銀行通帳でした。
何とか今の銀行に連絡を取り、念のため今は使われていない銀行名を伝えると
「確かにうちの銀行です」とすかさず若い銀行マンのお返事。さすが・・・と妙に納得。そりゃそうだね。
年季が入った古い通帳でしたので、予想はしていましたがやはり休眠口座になっていました。
額は少ないとはいえ、被後見人の大切な財産ですから解約の手続きに入りました。
我が家も~
書士が、まだ書士ではなかったころのサラリーマン時代、何年か毎に住所を変えていました。
いわゆる転勤です。(別にヤマシイことがあったわけではありませんのでご安心下さい 笑)
望んでも、望まなくても・・・転勤はそういうものですね・・・。
新たな土地で新たに口座を作り、また違う土地へ行くことになれば、そこでまた新たに口座を作り・・・。
まだまだ、ネット銀行が現在のような感じではなかったですからねー。
この時に、銀行口座を整理しつつ次へ進めるのがベストですが、
なにぶん急なことで、引越しやら引継ぎやら、やらなければならないことが一度にたくさん襲ってきますから、
「これ済んだな」「あれ、終わった」「これ連絡して」など確認して確認して・・。
それでも、残ってしまいました、解約し忘れた銀行口座が。
滋賀に来てしばらくして落ち着いたころ、その銀行に尋ねると、
「お近くの支店に行って頂くことになります」と。
恐る恐る近くの支店を訪ねると・・・
「一番近いのは・・・京都ですね」
えっ!き、京都!?
そりゃそうか・・・。関西ではあまり聞かない銀行だもんね・・・。
たぶん、残高はZEROのはずだと思うけどー、・・・うーん、まぁいっか。
というわけで、我が家の口座は、そのまんまなのであります。笑
皆さまも引越しなどで住所が変わる場合は、その土地の銀行口座の解約をおススメします。
― 事務員 ー