相続登記:その5 ~終結~

被相続人名義の、凍結口座の解約は最優先課題です。

配偶者である受益相続人の日常生活に支障を来してはいけません。

 

滋賀随一の銀行の解約手続きのため、朝9時に当事務所近くの支店に向かいます。

事前に訪問し、目的を伝え、手順と担当者の方を確認していましたので、すぐさま担当者に取り次いでもらいました。

この銀行は、払戻書類を受領した後に口座のある支店へと内部便で送ってくれます。県内全域を網羅しているからこそ可能なわけで、特定地域集中型であったならば直接出向くか、郵送するか、まあ、手間と時間はかかるでしょうねぇ。

 

数日後に”払戻依頼書”が郵送されてきました。

いったん、当事務所の口座に振込してもらった後、諸費用等控除し、ご依頼者の口座に振込みます。

 

ご依頼者には、振り込み手続きを完了した旨を連絡しました。

大変喜んでいただけました。仕事冥利に尽きます。

 

ただ、ご依頼者はご高齢で通帳を確認いただくことは困難です。

そこで、ご依頼者宅近くの金融機関の出入り営業マンに通帳記帳をお願いし、無事に確認していただけました。

口座解約に関しては、滞りなく終了しました。

 

次は、相続登記を申請します。管轄は甲賀支局です。郵送で申請します。

 

今回の登記は、登場人物が多いため戸籍が多くなり、その戸籍も被相続人の養子縁組や直系尊属の婚姻・離婚・後婚が絡み合い、また、法定相続人の養子縁組と離縁・代襲相続が絡み、複雑多岐にわたり・・・

私一人で、判断 → 組み立て → チェック →申請 をしなくてはなりません。

不安です。心細いです。

補正が・・・。

 

案の定、補正の連絡がありました。一部、戸籍が抜けていました。 

補正はこれのみでした。致命的な補正はありませんでした。

安堵の胸をなでおろします。

不足戸籍を早急に請求し、甲賀支局に郵送しました。

 

数日後、完了証と登記識別情報等受領し、ご依頼者に引き渡す準備をします。

書留で発送し、受け取りを確認しました。 やれやれ。

 

つづいて、ご協力いただいた相続人の方への、お礼状と謝礼の準備に取り掛かります。

文面に細心の注意をし、何度も加除修正を繰り返し、是非とも謝礼をお受け取りいただきたい旨、丁重に書き添えます。

正直、謝礼の額も悩みました。ご依頼人には ”お任せします” と、私の裁量に任されているとはいえ、重責です。

果たして法定相続分に則した公平・妥当な額なのか、

ご依頼者にとって許容される額なのか、

どんぶり勘定でもいいのではないか、

結論に辿り着けません!!

私が、ご依頼者の立場であるならどうするか、感謝の気持ちを表すにはいくらの金額がいいのか、・・・・。

 

立ち止まっていてはいけません。

出した結論を元に、いざ、近所の郵便局へと向かいます!!

追跡可能な書留郵便での郵送は当然至極。

 

 

・・・・・・・・・・・・

皆様にお受け取りいただき、丁重に小職あてにお礼の電話をいただきました。

 

皆様!! この度は、突然の手紙、予期せぬ事態に不安を覚えられたことでしょう。

煩雑な申出に躊躇されたことでしょう。

しかしながら、受益相続人のおかれた境遇に思い致され、御協力頂けたものと、勝手ながら思いを馳せ、ご依頼者に成り代わり感謝申し上げます。

 

司法書士を目指した時の、原点に立ち返った気がします。

この達成感が、次へのモチベーションとなります。

 

浜省の名曲、マネー! マネー! には走るまいと。

純白のメルセデス

プール付きのマンション

・・ドン・ペリニヨン・・・には眼をくれないで  !!! 。

 

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

相続登記の章、これにて終了です。