青色事業専従者がe-Taxを利用して確定申告をする

滋賀県長浜市に 司法書士事務所 塚田事務所 を開業し、青色事業専従者として日々業務に励んでいます。

平成28年12月に初めての年末調整を行い(私本人のみの分ですけど)、見たことも触ったこともなかった【e-Tax】国税電子申告・納税システムにてなんとか無事にいろんな申告を済ませました。

が、ほっとしたのもつかの間、引き続き平成28年分の確定申告を同じく【e-TaX】の力をお借りして、e-TaX『確定申告書等作成コーナー』から作成に取り掛かり、お陰様で先日無事に申告を済ませることができました。ありがとうございます!

そこで、

「借方・貸方ってなに??」なレベルで、簿記を全く知らなかった私が、青色事業専従者として初めて【e-Tax】国税電子申告・納税システムを利用して確定申告をするまでを、忘れないうちに少し記録しておきたいと思います。

何しろ、全くの初めての作業。”なんかこの紙見たことあるけど・・・?”みたいな書類を作成しなければならないのですから、まずは何から進めていけばよいか確定申告の手順の確認です。

 

1. 帳簿の内容に間違いなどがないか確認をする

2. 決算に向けて未払金などの経費がないか帳簿の整理をする

3. 決算書の作成をする

4. 所得税の確定申告をする

ざっと大きな流れはこんな感じでしょうか。ホントにざっとですね。笑

1. 帳簿の内容に間違いなどがないか確認をする

司法書士 塚田事務所では、青色申告用の会計ソフトを導入して日々経理作業を行っています。簿記なんて全く知らない私が、手書きの帳簿でなんて絶対できるはずがありません!

そこで、平成28年10月開業までに、近くの図書館へ行って簿記関連の本を何冊かお借りし少しずつ簿記の勉強を始めました。このことは、”開業に向けて”として以前に少々お話ししたと思います。

12月に入る頃から、青色申告ソフトに入力してある内容に間違いがないか確認を始めました。と言っても青色申告ソフトに入力の際、借方と貸方(要は左と右です)の数字が間違っていれば登録できないので、経費の入力もれがないかのチェックが主な作業になります。

当司法書士塚田事務所は、自宅兼事務所として構えていますので家事按分が必要です。しかも、開業してから事業用口座を作って事業に関することを分ける様にしたので、事業用なのにプライベート口座からの引落や持ち出しが開業まもなくの頃はまだまだ混在していたため、計上漏れがないか一つひとつしっかりとチェックしなければなりません。決めた按分も統一されているかなどなど・・・。

2. 決算に向けて未払金などの経費がないか帳簿の整理をする

日々の青色申告ソフトの入力は発生主義で行っているため、たとえば、12月に掛かった費用なのに1月に口座引落などで支払われる電気代など、本年分の経費になるものを未払金として計上しなければなりません。忘れているものはないかチェック。

大事なこととして、減価償却費の対象となる資産の登録のチェックです。司法書士という職種で、固定資産として計上するものは少ないのですが、何しろ、登録するまでの計算がややこしかった・・・。正直、何度電卓を叩いたことか・・・。

まず、司法書士として仕事を始めるようになってから購入した自動車。すでに開業することを前提としていたためより多く節税の効果がある中古車を購入しました。しかし、購入後、すぐに業務用として使用するのではなかったため、非業務用の期間があるわけで・・・。

国税庁のホームページの『中古で取得した建物を非業務用から業務用に転用した場合の減価償却費の具体的な計算』などを見たりネットでいろいろ調べたり、幾度となく紙に計算式を書いて計算してみました。

次に、自宅兼事務所の取得・リフォーム費用の計算。耐用年数で迷ったため電話相談を利用してちょっと聞いてみました。緊張して初めて税務署の電話相談センターに電話を掛けたのですが、女性の方が電話に出てとても丁寧に教えてくれました。なんだかずっともやもやしていたものがスッキリした気分になり、とても嬉しかったです!

この資産登録を青色申告ソフトにしっかりしておけば、減価償却費についてはボタン一つで計上してくれるので安心です。

3. 決算書の作成をする

この決算書も青色申告ソフトでは、ボタン一つで自動計算してくれます。便利ですね!

この決算書がだいたい出来上がったところで、なんだか心配になってきました。これで数字が合っているのかどうか・・・。

だって、いくら青色申告ソフトを使って経理業務を行っているといっても、使っているのが全くの素人ですから。というわけで、一度税理士の方に相談しようと、商工会で月に1度くらいのペースで行っている無料の相談会に予約しました。

やはり、プロの方に相談すると、困っている事や確かめておきたい事などをピンポイントで聞くことができるので、とても勉強になるとともに、税務署の電話相談の時と同様、とても晴れ晴れとした気持ちで帰路についたことを覚えています。

このとき、税理士の方に、”きれいな決算書ですね”と言われ、勝手に褒められたと解釈しましたけれど、とてもうれしかったです。

また、”試算表と比べてみる(だったような?)と良いですよ” 的な事を言われ ”シサンヒョウ??”と家に帰ってきてから ”試算表か!!”と妙に納得し、合計残高試算表をプリントアウトしてチェックしたことも・・・。 汗

そして、無事に平成28年分の青色申告決算書が出来上がりました。

4. 所得税の確定申告をする

さあ、いよいよ確定申告書の作成です。ここからは、【e-TaX】『確定申告書等作成コーナー』を利用して確定申告書を作ってまいりたいと思います。

つづく・・・。

ー 事務員 ―